ゴーフルとリッツのお菓子な話

投稿日時 2014-01-13 | カテゴリ: 時事問題

明けましておめでとうございます。
年賀状ハガキの発行枚数は、年々頭打ちだそうですが、それでも何となく続けている年中行事。日頃疎遠な方の近況がわかるのがいいですね。
さて、年明けのコラムは深刻だったり、堅苦しい話はせず、「おかし」な話をおひとつ。
有名な洋菓子やパンが連ねるある日本国内の都市に、「ゴーフルリッツ」というホテルができました。
さすが、お菓子の都市だというのが日本の市民の感覚ですが、これにかみついたのが、かの有名な「リッツ」ホテル。不正競争防止法の問題です。
曰く、ゴーフルのような駄菓子とリッツという名称が一緒にされるのは品位が下がる。
ちなみに、本場フランスではゴーフルとは庶民が食べる煎餅のような駄菓子のこと。格調高いリッツと一緒にするのは、駄目ということらしい。
しかし、日本では、リッツはスーパーで売っているが、ゴーフルは百貨店か路面店などでしか売っていない。国内で、ゴーフルとリッツとどっちが高級かと聞いたらほとんどの人が、ゴーフルと答えるでしょう。所変われば認識も全く異なるということですね。当時は、リッツホテルが国内になかった時なので、更に微妙な感じでしたが、その後時間の経過により、日本国内の意識はヨーロッパになじんだのでしょうか。
なお、ゴーフルリッツというホテルは名称を変え営業を続けたそうです。
不正競争防止法がらみの店名、商品名等の類似性の問題は、アルファベットのロゴの類似性だけでなく、その国の語彙からくるイメージの問題があるので、同じ表記を使っているから類似性があるとも一概には言えないのですが、グローバル化する今日故、当該国の国内の問題と国際問題をすり合わせる必要もあります。

茶目っ気はあると思う、お菓子な話でした。




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