M&Aをする場合

投稿日時 2005-08-16 | カテゴリ: 時事問題

M&Aの買収側というと、今回のニッポン放送騒動からしていいイメージはないが、実際のところは、子会社化などと言われる現象が、それに当てはまります。
少なくとも、今までの日本の会社の感覚で言えば、子会社化は、ある事業を新規参入する場合に、その業種のある会社を傘下におさめるという意味合いが強く、救済の感覚が強かったように思います。
日本的な根回し交渉術は、意外に、そういう場合に、成功を収める秘訣だったりします。

日産とルノーのケースがいい例で、ルノー傘下に入るための交渉は、かなり地道にやっていたのではないでしょうか。
ある日突然、「あなたの会社は、私のもの」と言われても、混乱するばかりというのが、現状です。

では、視点を変えて、敵対的買収を確実に成功させるための、法的秘訣はあるのでしょうか。
資産の切り売りをやっていくことでしょう。人は、反発しますが、資産は、買収に反発するものばかりではありませんので。
でも、これをやりすぎると、あの映画「ウォール街」のマイケル・ダグラスのようになってしまうのでしょう。

金は、確かに、会社の血液ですが、血液だけ潤っても、会社を動かすことはできないし、まして、会社を発展させることはできないのです。

難しいところです




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