食事中の誤飲・・・もっとダイニングアクションに注意を
投稿日時 2008-04-07 | カテゴリ: 時事問題
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誤飲死亡のケースを、最近になっていくつか聞きました。 お正月に、お年寄りがお餅をのどに詰まらせて、救急搬送されたなどはよく聞く話です。 しかし、私が聞いたのは、どれも病院、介護施設での普通に食事をしていた際になった誤飲死亡などが問題となったケースです。
誤飲のどのケースも、異変に全く気づかなかったとの報告がなされていました。 しかし、どのケースも、5分から10分前に、患者さん、お年寄りが大きな物音をたてた、あるいはのどを詰まらせていたためよく咬んで食べるように注意した旨の看護士等の報告がついていました。
一般に人が窒息により死に至るまで5分以上の時間経過が必要とされます。のどに物が詰まってすぐに死亡するわけではありません。 時間経過を遡れば、その方達は、大きな物音をたてる、どんどんと胸をたたくなどでそれぞれ周りに対して、誤飲をアピールするアクションをしていたとも思われます。
しかし、その方に精神疾患がある場合、あるいは脳梗塞などで意思をうまく表現できない場合、「いつものように騒いでいる」「大したことはない」と安易に考えるのでしょうか、時間が経過し、気づいた時には、チアノーゼ状態となってしまいます。
誤飲があっても、すぐに死亡することはないし、救命体制がある施設であれば、適切な措置をすれば問題ないことです。 精神病棟、介護施設、一般病棟でも脳梗塞後の患者さんなどに対する食事の際には、特に注意が必要です。
もちろん、咀嚼しにくいお年寄りであっても、食事に興味が出るように流動食ではなく、なるべく形のある物を食べさせようとする介護施設等の努力は、評価できます。 しかし、食事中に騒ぐ方でも、そばで介助、監視する看護士、介護士の方は、誤飲の危険には、特に注意を払っていただきたいと思います。
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