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投稿者 : admin 投稿日時: 2021-11-04 (544 ヒット)
日本文学の最高傑作の一つと言えば、1000年以上前に作られたとされる、いろは歌が挙げられます。
  色は匂えど 散りぬるを  いろはにほへと ちりぬるを 
 我が代 誰そ 常ならむ  わかよ たれそ つねならむ
 有為の奥山 今日越えて  うゐのおくやま けふこえて
 浅き夢見し 酔ひもせず  あさきゆめみし ゑひもせす


 作者不明の僧侶が作ったと言われていますが、いろは歌の、他に例を見ない優れたところは、日本語の音を全部1回ずつ使用して、響きのきれいな日本語を配列し、意味のある歌を作り上げたことです。
 歴史的には、長い間、日本語の文字を初めて覚える際に利用されたので、いろは歌の意味は知らないが、誰もがこの歌を知っているという不思議な現象が起きました。

 この歌の解釈には諸説あるようですが、個人的には、まだまだ色鮮やかな花びらが辺りに芳香を漂わせながら散っていく様子を、どんな人生を歩もうとも、誰もが同じように、最後は死に至る人生に重ね合わせ、死に至る最後の峠を越えて走馬燈のように振り返る生き様は、高揚感のない浅い夢を見ているようだという内容かなと考えています。
 死生観は生き様そのものです。昨今、自殺が増えたことも問題ですが、死は他力本願にするものではありません。すべての人に残された最期の自由は、有効活用すべきです。

 なお、いろは歌以外の身近な和歌としては、1000年くらい前に作られたとされる、古今和歌集の「君が代は」で始まる和歌でしょうか。
 古い、言祝ぎ(ことほぎ・寿ぎとも書きます)の和歌でもあり、江戸時代に至るまで広く民間に浸透していたと言われます(ただし、今と解釈は異なります)。
 それが今や国歌ですから、和歌ですら、時代により変わっていくということです。


 さて、北朝鮮の落ち穂拾い(ミレの「落ち穂拾い」のような牧歌的光景であればよかったのですが。)銃殺事件、アフガニスタンの環境的な要因による絶対的生産量不足と難民発生等、決して他人事としてはならない深刻な問題が起きています。
 
 どちらも、人為的あるいは地球規模の気候変動により、今までできていた生活ができなくなったことにより発生したという意味では、地球環境の問題として位置づけられるのでしょう。

 北朝鮮の現状は、簡単に言えば、ここ数十年の間、北朝鮮で燃料不足による薪確保のため、山の木を切りすぎて、はげ山が増え、山の保水力がなくなり、その結果、大雨が降ると大量の雨が川を氾濫させ、洪水が発生し、田畑を流してしまうことと、保水力がなくなった山から流れる川は、雨が降らないと直ぐに水源が枯渇し川が枯れ、その結果干ばつが起き、それが繰り返されることで田畑がやせて収穫量が落ちるという悪循環がなかなか断ち切れないということになるのでしょうか。
 70数年前の焼け野原の戦後日本で、全国植樹祭と銘打って至る所で「お手植えの木」が植えられたことも意味があった(由緒ある樹木は、簡単に伐採できないし、きちんと手入れがなされ、林が増える)ということになるのかも知れません。
 
 ところで、樹木は、わずかな気候の違いで植生が変化します。この前、マスコミがバッシングしていましたが、栽培作物もそうです。今の気候に合わせそこに適した樹木を植える必要もあります。
その上で、保水力の回復は、はげ山の回復から始める地道な取り組みあるのみというわけです。

 逆に、今の日本は、林業の衰退とともに、手入れのされない山が増え、里山の消滅ともに、大型野生動物が住宅地にも出てくるようになりました。
 里山は人が住むだけのものではないし、平地に近い方が、林業は利益が出るそうなので、世界的な短期的に発生するだけと思われるウッドショック対策ではなく、長い目で見る山林育成の重要性の観点から、里山での林業の育成にも取り組むべきだと考えます。
 
 山と住宅地を区別する里山の営林化は、ある意味、一石二鳥だと考えます。
 個人的意見としては、平地でも山林でも、伐採にお金がかかり、切り出された大木はそのまま廃棄という今の日本の現状は、全くナンセンスだと思っています。
 
 持続可能な山林の育成管理をすることこそ、日本で行える温暖化対策としての環境問題にもつながるかと思います。

投稿者 : admin 投稿日時: 2017-10-20 (916 ヒット)
 アポロ計画の後、途絶えている月計画は、月の着陸はできても、月への定住は夢のまた夢という感じになっています。
 
 さて、JAXAが、月の地下に大きな空洞を発見したとのニュースがありました。
 地球より薄い大気しかなく、その分放射線(宇宙線)が多く降り注ぐ、月地表にあって、ヒトが存在するには、その照射量を減らすことは、いろんな意味で必要です。
 被曝量の低減の有効手段は、厚い遮蔽物で覆うことですが、アスファルトやコンクリートなど、遮蔽物の密粒度が高ければ、放射線を通しにくくなることは、東日本大震災の経験で分かっていますが、まとまった広さの地下空間は、その放射線を遮蔽するシェルターの役割が期待できるのはないかというわけです。
 だから、月基地に適切ではないかと。
 
 萩尾望都の「スターレッド」のようだと考えたのは、私だけでしょうか。
 この話の舞台は火星で月ではありませんが、火星に移住したヒトが命をつなげたのは、火星表面に開いた巨大な穴があったためで、火星で生まれた3世代目か4世代目からは火星に適応したヒトに進化するというのが、物語のベースで、話の核心の一つとして地下空間の存在があり、生命はそこでしか誕生しないという前提の下、話が展開されます。
そこで提起される、宇宙では否応なしに浴びる放射線(宇宙線)の被曝量軽減の問題は、ヒトが宇宙に出て行くためには、切実な問題なわけで、生活空間すべてを鉛の容器で覆うわけにはいかない現状からすれば、有用な場所というわけだったのですが、実際に月で同じようなものが発見されたわけです。
 とすれば、この発見は、月移住のための足がかりになる大きな発見なのかも知れません。

 あと何十年で、月に進出できるのか、中秋の名月を思い浮かべつつ、未来に夢を託したいところです。

投稿者 : admin 投稿日時: 2015-01-01 (1156 ヒット)
(一足早いですが)寒中お見舞い申し上げます。
 今年は喪中のため、年賀状は失礼させていただいております。
 年賀状を下さいました方、ありがとうございます。様々な方のお元気でご活躍されている拝見し、やる気をもらったような気がします。

 さて、今年は阪神淡路大震災から20年、来年3月で弁護士登録して満20年になる、20年目の節目に当たります。
 平成6年から2年3年間の修習時代には、自分の20年後の弁護士像など考えられなかったものですが、過ぎてみれば、いろいろありましたがそんなに長くなかったというのが感想です。
 この20年の間に、刑法の条文はカタカナ表記からひらがな表記になり、罪名が若干変わり、会社法ができ(条文はあったが商法の一部でした)、法律の世界もそれなりに変化しました(法曹は言わずもがなですね)。
 今年は「為せば成る、為さねば成らず」をモットーに様々なことに試行錯誤していきたいと思います。

 昨年、子ども関係で合気道の体験教室に行きました。
 昔、中学生のころ学校のクラブ活動で、いざという時(痴漢対策)にためになると言われ友人らと1年間合気道をやった経験があるのですが、その時は、けりと受け身、腕をつかまれた際の腕の外し方等で、接近技は一切なし、むしろ相手を寄せ付けないように動く練習をするというものでした。
 体験教室は武道としての伝統的な合気道で、熟練の技が光ったものでした。二つを比較して、前者は実践のみだったのだなと感心しました。
 
 子ども時代の体験は何気に覚えているものです。また、子ども時代の大変な体験や挫折体験は、決して無駄になりません。多感な子ども時代に、様々な困難を克服していけば、それに応じて精神はタフになっていき、また、その時に感じた様々な教訓や思い、身につけたことは、その後の人生に生かされます。
 修習生の時に神戸で震災に遭ったのも、無事であればこそですが、次に生かすべきいい教訓となったと考えられるようになりました。

 来年は早 年女ですが、子どもの可塑性を見習い、変わるべきところは変え、無駄にならない一年を送りたいと思います。
 今年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

投稿者 : admin 投稿日時: 2014-10-16 (1156 ヒット)
ずいぶん前に読んだ文章に「昔の人は、女の子が生まれると家に桐の木を植え、その子が大きくなったら伐採して嫁入り道具にする桐ダンスの材料にした。10年以上も先のことを考え、誕生を祝ったのだ」という話がありました。
 桐の大木が家のそばに残っているのは、複数回、目にしたことがあります。
 職場の近くの長屋の隣にも(再開発地域の中にある)、桐の大木があり、結構な勢いで種を飛ばし、周りに何本か桐の若木が生えている場所があります。
 桐の大木は途中までは、枝打ちがなされているので、少なくとも数十年はきちんと管理されていたものと思われますが、桐ダンスになることなくそのまま大木に成長した桐の木を見ながら、このうちの女の子はどうなったのか等、想像が尽きません。桐の大木が、再開発後も残ればいいのですが。

 さて、お隣の韓国で、日本の新聞の女性大統領のプライベートに言及した記事が名誉棄損だと、記者が刑事訴追されました。
これにより、日韓首脳会談の見通しは、全く立たなくなったということになりますが、韓国にとっては、慰安婦問題未解決を理由に会談しないと言っているわけですから、日本側からの働きかけがなくなった分、渡りに船ということでしょうか(私個人としては、慰安婦問題は、これ以上の虚偽の流布を防止するためにも、謝罪も賠償もすべきでないと思います)。

 韓国政府は、ある新聞社にはお中元を配り、この新聞社は韓国政府に非迎合的(記事的には、反省がないとのコメントでしたか)との判断で刑事訴追ですから、一体何を考えているのかと言いたくなりますが、その前に、一体韓国とはどういう国か、この国内情勢を理解しなければならないような気もします。
 インターネットが発達した今日では、韓国大統領が初の女性大統領で難しい扱いを受けており、国鉄民営化のような政治判断をすると韓国女優から「そんなに金が必要なら・・・・」と女性特有の誹謗をされる、ワシントン訪問をすると韓国系米国人の若い女性にセクハラを行った男性随行者の騒ぎが生じるなど(随行者にしてみたら国内と同じノリで対応した程度の認識だったのかも知れません。)など、いろいろ大変な情報は入ってきます。それに加え、問題の記事が、沈没事故で韓国国会が長期間空転する中、韓国政府としては絶対に出したくない事故直後の記事であった点も問題だったのでしょう。韓国政府として、細心の注意を払いたい時期に、一番ナーバスな記事が出てしまったところを問題視するという事でしょうか。

 しかし、日本国内にいれば、そんなことは全く関係がありませんし全く関心が払われません。ゴシップ記事に近い内容の記事とも言えますが、だからと言って、韓国女優の発言のような意味合いがあったのであればはともかく、この程度で新聞記者を訴追する必要はないし、韓国政府が公の場で真偽を明白にしたのですから、それで終わる話です。また、情報源の韓国の新聞の新聞記者も同様に記事にしているのにおとがめなしというのも平等ではありません。これでは恣意的な政治力が介在しているという批判になります。

 過去に、韓国の若い人に、「ちょっと話は変わるけど・・・・」と雑談的に、お金を借りて返せなかったら(日本では)逮捕されないのか と聞かれたことがあります。
 外国人の相談は、基本的に日本の法律の立法趣旨(なぜそんな法律があるのか、根本的な素地がないため、いわゆる1条に記載されている制定目的の説明しなければ理解が得られないため)から説明し、条文の解説をするのですが、さすがに「韓国では、お金が返せなければ逮捕されるから(質問をした)」と真面目な顔をして言われたので、「間違いではないか。日本ではお金を返せない程度では逮捕されない」と回答しました。
 実はこの回答の微妙なところは、取り込み詐欺等、詐欺との絡みで、未返済も刑事事件になり得るところです。
この若者の心配が、詐欺での逮捕が簡単に立件されるのではないかとの懸念であれば、韓国ほどではないというのが、より詳細な正しい回答となります。

 国境を超えて空き巣犯、スリ、架空投資話等、いろいろな犯罪、犯罪者が日本に入ってきますが、同じ経済犯でも、空き巣、スリ、窃盗は、比較的、世界共通の客観性がありますが、詐欺については、条文、裁判例を確認しなければ自信を持って回答できません。名誉棄損も同様です。
 刑事訴追は、その国の政治色が反映されますが、インターネットが発達した今日であっても、日本の読者に向かっての情報発信に、韓国国内事情を意識せよと言っても無理があり、この程度で名誉棄損で立件するのは政治的と言われても仕方ないと思います。
 韓国当局は、日本大使館前の日本政府に対する抗議運動に対して何もしないのですから。

 相手を知ることは相互理解を図る上で必要不可欠なことですが、日本も韓国も、国民主権、民主主義を掲げる以上、正しい民意の反映のための必要不可欠のツールとして、表現の自由、報道の自由は確保しなければならず、それは右寄り報道でも左寄り報道でも、中道でも同様です。
 様々な情報、様々な議論があってこそ、よりよい判断が生まれ、愚衆政治の抑止となるわけです。
 東日本大震災時の民主党の首相などは、今回の韓国大統領など比較にならない位ひどい言われようでしたが、もちろん、日本では、これが名誉棄損になることは民事事件としてもありませんでした。歴代首相には、今回と同様の場面でゴルフをやっていたことが暴露され、退任した人もいます(だから単純にプライベートとも言い切れない。)。
 報道の自由(憲法21条)に関しては、特に公人に関しては寛容である必要があります。これは、憲法21条知る権利の確保につながるとともに、国民主権(1条)、民主主義(憲法前文)の実効化に不可欠なため、必ず確保しなければなりません。

 韓国国内の場合には、与野党が日本以上に拮抗し、反対意見(「なんでも反対」なのでは との疑問もありますが)がすぐに出てくるのが救いですが、本件の解決として出国禁止措置を解除して出国させ、裁判の停止をさせるのが、傷を広げない一番の解決策だと思います。
 

投稿者 : admin 投稿日時: 2012-12-15 (1078 ヒット)
有名な印象派の絵画のような、どこかみたことのあるような構図ですが、正真正銘、今年、日本で撮ったものです。
意識して撮ったわけではありませんが、季節を問わない構図になったので、載せてみます。




 さて、今年もあとわずかです。例年通り、何かと忙しい年末を過ごしています。

 あさって16日は選挙です。普段の仕事はマイノリティー相手にしていることが多いのですが、選挙はマジョリティーのためのものです。選挙は別物と区別しています。

 
H24.12.16補足
 予想以上の自民大勝です。前回政権交代に至ったことを教訓に、次の4年間いい政治をやっていってほしいものです。次の4年間に問題があれば、また政権交代ですかね。

 さて、厚生労働省の調査結果で、女性は家庭に入るべきという人が増えたとありました。
 もちろん、家庭に入れないから、結婚しない、子どもは望めないというものではなく、今は保育園、学童、病児保育と充実しており、共働きで子育ては可能です。また、女性が家庭に入ると、長期・短期的に、男女双方に、精神的、経済的に別の厳しい現実が待っています。共働きでなければ収入が低く子育てしにくい状況や、男女平等からくる人生観もあるでしょう。が、理想としてはこれもありかなと思います。
 警察署の中で、どっちが被害者か加害者かわからない状況の中で、大の成人男性が、同じく成人男性に向かって、「一生、面倒みてもらわなければならない」とどやしつけるように、頭の痛い場面をみるにつけ、よほど夢があると思います。
 

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