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日常問題 : 玉(ぎょく)て、何?  ・・・・先物取引の話
投稿者 : admin 投稿日時: 2005-08-16 (789 ヒット)
先物取引では、取引対象のことを建玉といい、売りと買いがあります。
株式取引と大きく異なるのは、その取引で、売り玉を買えば買いしかできずと、買い玉を買えば売りしかできないことと、期間制限があり、長く保有する訳にはいかないという2点だと言われます。
横文字の商品では、PUTとCALLという名称を使うものもありますが、仕組みはほぼ同様と考えてよいと思います。

先物取引の問題点などは、先物取引被害者弁護団などの方が詳しいと思いますが、やはり、先物の、根本的に取引金額が多額で、しかも値段の乱高下が大きく、それでも買い支えるほどの資金力がなければ、確実に儲けることはできない仕組みになっていることだと思います。(最後の方になると高いか低いか寄りつきの傾向はどちらかに偏ると思います。)
実際やってみると証拠金の負担の大きさを痛感されると思います。庶民に手が出せるものではないのです。

先物取引の際の殺し文句が、
「株式よりも大もうけできる」ということでしょうか。

この「もうけがでる」という台詞を素人に言ったら、嘘というものです。先物も専門用語が多く使われる取引ですが、市場の一般予想を上回るところで、動いていますから、「今年のアメリカの小麦は豊作だ」などという一行二行の新聞記事で、市況が決まるほど甘くはありません。

先物の難しさは、素人にはわからない取引の複雑さと、市況の読みができるまでに時間がかかるということでしょうか。

先物をやる場合であれば、まずは、6か月間程度Simulationで先物取引をやってみて、その間に必要とされる、証拠金の金額、建玉の金額、取引回数に応じて生じる手数料が手持ち資金で十分収まるように調整し、また、局面判断にある程度の見通しをつけられるようになってから、始めることをお勧めします。
取引額が手持ち金額を少しでもオーバーすれば、すなわち追加証拠金=「おいしょう」が出せなくなったら、その時点から取引できません。手仕舞い=取引終了するしかありませんが、そうなった時には、負けとなることが多いです。
なかなか、勝てません。


なお、公設の先物取引所を介さない先物取引は、間違っても、手を出さない方が賢明です。
市場操作の余地が、非常に大きく、最初に客に少々勝たせてその気にさせて、ぼろ負けをさせて、先物会社がぼろ儲けをすることが可能で、実際そうやって、多額の利益を得ている先物会社が存在するからです。

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