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時事問題 : あけましておめでとうございます。 今年の課題
あけましておめでとうございます。
今年の正月は、新年気分があまり味わえなかった方が多いのではないでしょうか。
この大晦日に、たまたま築地本願寺に寄って、勤行集の最後のクライマックス部分「功徳を施し、以て願う」以下のフレーズの読経を聞きました。昨年ある葬式で、例を見ないハイスピードかつ珍しい抑揚で、思い切りのいい省略化された読経を聞き、「最近は、読経も変わったのか」と思ったのですが、こちらは非常にスローテンポで省略もなさそうでした。読経はもともと地方性多様性があると言われますが、同じ東京の同じ宗派でも、いろいろということなのでしょう。
さて、今年の課題は3つでしょうか。
1 コロナ禍下での、望まれる社会構造変化のスムーズな移行
温暖化対策は結局のところ、地球全体のエネルギー消費を抑制することであり、地球の陸上で多数勢力であるニンゲンの社会行動の質的変更を伴うわけで、それはすなわち、社会構造、産業構造の円滑な変更をするということになります。
現実に直面している問題として、コロナ前の人手不足が一服し、かつ現在存在する失業者を、スムーズに受け皿となる産業・職種に移行させる工夫が求められるということでしょうか。
もちろんこれは特定産業、業種をターゲットにして解決できる段階を遙かに超えています。その意味では、自動車は電気自動車に限定するという既定路線が、世界的に法令制定という形で進行している現状には、改革の工夫を狭める弊害も無視できません。
現在の物流量を、電気自動車の走行距離で確保するとなると、江戸時代の飛脚のように物流中継基地がもっと必要ということになるのでしょう。
2 アジアでの国際河川の取り決め
アジアでも、複数の国家を流れる国際河川についてその使用方法、排出物の規制を各国で取り決めなければならない状況になりつつあります。
これは、上流の無計画なダム建設、工業用水への利用、その汚染物質の排出は、下流の国々の水不足その他につながります。これは南沙諸島以上に差し迫った問題になりつつあります。
東南アジアの砂漠化が進行すれば、最終的には東アジア全体の乾燥化につながるので、他人事ではありません。西アジア、アフリカ北部などの地域の乾燥化の過程・現状を考えても、すぐに変化が現れるわけではありませんが、変化が出始めたら、それは状況が深刻になった現れですから、決して侮ってはならない問題です。
問題が顕在化していない現時点は、条約で、ある程度問題が解決できるのですから、きちんと取り決めて欲しいと思います。
なお、国際河川条約は、海洋法条約(現 国連海洋法条約の前の条約)より、早く成立した条約ですが、関係各国が当該河川を国際河川として登録し批准しなければ、その適用はなかったはずです。
3 ネオニコチノイドと遺伝子組み換え農作物、動物の熱病
この農薬が出る前は、自動販売機の灯りに小さな虫が集まる光景が当たり前のように見られましたが、自動販売機の周りがきれいになりました。
日常生活で感じるのは、国産ハチミツの激減でしょうか。国産ハチミツの流通量の激減を考えると、これは深刻な問題なのではないかと感じます。
ミツバチその他益虫に、この農薬に耐性がつけば問題は解消されそうな気がしますが、国産ハチミツの生産量が回復していないことからすれば、耐性が付きにくい農薬なのでしょう。
この農薬が使われるようになって、ミツバチを含めて羽虫の類いがめっきり減ったと言われています。クマの出没が昨年も話題になりましたが、クマはハチミツが大好物と言うので、ミツバチの減少はこういうところでも出たのでしょうか。食物連鎖への影響も気になります。
ところで、アメリカでの鳥類の集団死のニュースは、日本の日本語のニュースレベルで、途切れることなく続いています。昨年は、デトロイトの高層ビルに渡り鳥の集団が激突したというニュースがありました。
神経系の異常が原因と言われているようですが、その神経の異常の原因は何なのか、羽虫を摂取することによる農薬の蓄積なのか、遺伝子組み換え農作物の摂取か、温暖化による緑地減少によるえさ不足なのか、それとも全く別の原因なのか、想像は尽きませんが、輸入農作物が多いという意味でも他人事ではないので、是非原因を解明して貰いたいと思います。
昨年は、ヒトに関してはコロナ一色でしたが、動物の観点から言えば、豚熱(豚コレラ)、鳥インフルエンザのニュースもありました。日本では、厩舎内全部をと殺処分、殺菌の徹底をし、ヒトに感染しないように細心の注意を払っているわけで、なかなか大変です。
コロナ禍で、私も、他人には触れないものは当然のこと、なるべく物にも触らないことを徹底していますが、それでも、広がるのですから、難しいものです。
現在のワクチンの薬効では少々きついため、日本では限定的使用にならざるを得ません。
死者数が例年のインフルエンザ死者数と同水準だからといっても、旭川の例のように、感染拡大防止に外出自粛が効果がある以上、これをしない手はありません。
その次の開催国もコロナ禍の混乱の中にあるわけですから、東京オリンピックは早い段階で来年か再来年以降に延期決定してもらいたいものです。
今年が、昨年より、より良い年となりますことを祈念します。
今年の正月は、新年気分があまり味わえなかった方が多いのではないでしょうか。
この大晦日に、たまたま築地本願寺に寄って、勤行集の最後のクライマックス部分「功徳を施し、以て願う」以下のフレーズの読経を聞きました。昨年ある葬式で、例を見ないハイスピードかつ珍しい抑揚で、思い切りのいい省略化された読経を聞き、「最近は、読経も変わったのか」と思ったのですが、こちらは非常にスローテンポで省略もなさそうでした。読経はもともと地方性多様性があると言われますが、同じ東京の同じ宗派でも、いろいろということなのでしょう。
さて、今年の課題は3つでしょうか。
1 コロナ禍下での、望まれる社会構造変化のスムーズな移行
温暖化対策は結局のところ、地球全体のエネルギー消費を抑制することであり、地球の陸上で多数勢力であるニンゲンの社会行動の質的変更を伴うわけで、それはすなわち、社会構造、産業構造の円滑な変更をするということになります。
現実に直面している問題として、コロナ前の人手不足が一服し、かつ現在存在する失業者を、スムーズに受け皿となる産業・職種に移行させる工夫が求められるということでしょうか。
もちろんこれは特定産業、業種をターゲットにして解決できる段階を遙かに超えています。その意味では、自動車は電気自動車に限定するという既定路線が、世界的に法令制定という形で進行している現状には、改革の工夫を狭める弊害も無視できません。
現在の物流量を、電気自動車の走行距離で確保するとなると、江戸時代の飛脚のように物流中継基地がもっと必要ということになるのでしょう。
2 アジアでの国際河川の取り決め
アジアでも、複数の国家を流れる国際河川についてその使用方法、排出物の規制を各国で取り決めなければならない状況になりつつあります。
これは、上流の無計画なダム建設、工業用水への利用、その汚染物質の排出は、下流の国々の水不足その他につながります。これは南沙諸島以上に差し迫った問題になりつつあります。
東南アジアの砂漠化が進行すれば、最終的には東アジア全体の乾燥化につながるので、他人事ではありません。西アジア、アフリカ北部などの地域の乾燥化の過程・現状を考えても、すぐに変化が現れるわけではありませんが、変化が出始めたら、それは状況が深刻になった現れですから、決して侮ってはならない問題です。
問題が顕在化していない現時点は、条約で、ある程度問題が解決できるのですから、きちんと取り決めて欲しいと思います。
なお、国際河川条約は、海洋法条約(現 国連海洋法条約の前の条約)より、早く成立した条約ですが、関係各国が当該河川を国際河川として登録し批准しなければ、その適用はなかったはずです。
3 ネオニコチノイドと遺伝子組み換え農作物、動物の熱病
この農薬が出る前は、自動販売機の灯りに小さな虫が集まる光景が当たり前のように見られましたが、自動販売機の周りがきれいになりました。
日常生活で感じるのは、国産ハチミツの激減でしょうか。国産ハチミツの流通量の激減を考えると、これは深刻な問題なのではないかと感じます。
ミツバチその他益虫に、この農薬に耐性がつけば問題は解消されそうな気がしますが、国産ハチミツの生産量が回復していないことからすれば、耐性が付きにくい農薬なのでしょう。
この農薬が使われるようになって、ミツバチを含めて羽虫の類いがめっきり減ったと言われています。クマの出没が昨年も話題になりましたが、クマはハチミツが大好物と言うので、ミツバチの減少はこういうところでも出たのでしょうか。食物連鎖への影響も気になります。
ところで、アメリカでの鳥類の集団死のニュースは、日本の日本語のニュースレベルで、途切れることなく続いています。昨年は、デトロイトの高層ビルに渡り鳥の集団が激突したというニュースがありました。
神経系の異常が原因と言われているようですが、その神経の異常の原因は何なのか、羽虫を摂取することによる農薬の蓄積なのか、遺伝子組み換え農作物の摂取か、温暖化による緑地減少によるえさ不足なのか、それとも全く別の原因なのか、想像は尽きませんが、輸入農作物が多いという意味でも他人事ではないので、是非原因を解明して貰いたいと思います。
昨年は、ヒトに関してはコロナ一色でしたが、動物の観点から言えば、豚熱(豚コレラ)、鳥インフルエンザのニュースもありました。日本では、厩舎内全部をと殺処分、殺菌の徹底をし、ヒトに感染しないように細心の注意を払っているわけで、なかなか大変です。
コロナ禍で、私も、他人には触れないものは当然のこと、なるべく物にも触らないことを徹底していますが、それでも、広がるのですから、難しいものです。
現在のワクチンの薬効では少々きついため、日本では限定的使用にならざるを得ません。
死者数が例年のインフルエンザ死者数と同水準だからといっても、旭川の例のように、感染拡大防止に外出自粛が効果がある以上、これをしない手はありません。
その次の開催国もコロナ禍の混乱の中にあるわけですから、東京オリンピックは早い段階で来年か再来年以降に延期決定してもらいたいものです。
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