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時事問題 : 探偵の話・・・・・高額な支払いに泣かされないために
投稿者 : admin 投稿日時: 2005-08-23 (799 ヒット)
探偵・興信所は、また最近増えてきているようです。興信所は、調査料金が高額にもかかわらず、きちんと契約をしない、合意がない、きちんと仕事をしないなどの理由から、トラブルが多い業種でもあります。

最近は、探偵のチラシが住宅の郵便受けに投げ込まれていたりします。

探偵のシステムには、フランチャイズだってあります。昔は探偵と言えば、電話帳で一番目に付くように、何でも「あ」から始まる屋号をつけるところが多かったですが、最近はそうでもありません。
きちんと多様化しています。
「○○センター」などと銘打って、いかにも適切な探偵を紹介するような振りをして、フリーダイヤルで客を勧誘し、特定の探偵だけを紹介するところだってあります。巧妙な手口です。

トラブルは減りません。私は、トラブルが減らない理由は、探偵という職種柄、人の弱みを握るため、探偵に法外な料金を請求されたりしても、泣き寝入りせざるを得ない場合が多いからだと考えています。

もし仮に、探偵を使いたいと思ったら、この点だけは、十分に気をつけて下さい。
1 まず、料金体系についてきちんと説明を受けること
2 次に、依頼する作業に対して、きちんと書面で見積もりを貰うこと
  個別の単価ではうかがい知れない、法外な金額を請求されることだってあります。
3 依頼する作業内容を、できるだけ限定すること
  依頼内容は、書面に残す方がいいくらいです。
4 そして、できれば、会社組織のところを選ぶとよいです。
  私が関与したケースでは、探偵の屋号だけでなく、代表者の名前まで明示されているにもかかわらず、代表者の名前が偽名で、身元がわからず手を焼いたということがあります。私の経験としての結果論かも知れませんが、探偵の身元がはっきりしている方が、自分の探偵業に責任をもって仕事をしているから、信頼性があるのではないかと考えます。
5 探偵に無理難題を求めないこと
  自分でもできないことを頼んでも所詮無理です。手がかりなしの初恋の人探しならかわいいですが、恋のキューピット役やその反対を頼んでも、やるのは至難のわざです。これを引き受けたら、逆に詐欺まがいだと思った方がいいです。

 探偵は、正直、すごく役に立つものではありません。
離婚事件、その他事件に関与すると、資料から探偵の仕事を目にすることはありますが、やはり、一番役に立つのは、当事者の熱心な証拠収集に尽きます。裁判資料でも、当事者が集めた証拠の方が、役に立ちます。
ご自分の集めた資料に自信を持って下さい。

 当事者が取りにくくて、探偵が取れる資料として写真・ビデオがあります。写真は確かにインパクトは強いですが、それだけです。実際の重みは、たとえば、証拠となる事実がふれられた手紙などの方が説得力があると思います。

 探偵に騙されたと思ったら、消費生活センターに相談するか、弁護士の法律相談を受けることをお勧めします。
 誰にも知られたくないからと、騙された悩みを一人で抱え込まないで下さい。決して、探偵の支払いをするために、サラ金から借り入れないで下さい。
ぼったくりや、いい加減な調査には、代金の支払い義務がないという裁判例も出てきつつあります。
                                            
                                              2005.4.27

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