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時事問題 : 人事尽くして天命を待つ 2
投稿者 : admin 投稿日時: 2023-02-25 (605 ヒット)
 最近自然災害を何かにつけて、温暖化のせいにしてそれで終わるような報道が目立つようになりました。

 スイスの、雪が全く降らないため、山道にだけ雪をかき集めバックカントリーをしているスキーヤーの報道や、パキスタンの大洪水等が話題になりましたが、温暖化問題を考える際にはまず国内問題も解消する必要があります。
 例えば、パキスタンで言えば、世界最難と言われるK2登山の難所で登山待ちが出たとの写真報道がありましたが、おそらくコロナ解禁で外国人が大挙して山岳地帯に登山にやってきた結果の一つと思われます。
 大洪水に、これらの北部山岳地帯の外貨獲得政策の影響はなかったのか。今年はきちんと入山規制ができるのか。
 
 これも他山の石となりますが、ヨーロッパアルプス山脈の氷河の急激な消滅という衝撃の現実を前に、限りある資源である山岳地帯の氷河を少しでも残すため、また急激な雪解けをさせないために、パキスタン政府ができること、すべきことがあるはずです。
 今年は、是非とも、昨年の二の舞にならないよう期待したいと思います。
 
 温暖化の象徴ではありませんが、冬季北京オリンピックの人工スキージャンプ場は、今の冬季オリンピックの限界を象徴させるものだったと思います。
 冬季オリンピック競技のすべては道具を使ったり利用する競技で、自然での競技を予定しないし、人工施設の建設はあたり前だと言われればそうなのかも知れません。が、温暖化の中競技人口がもともと少なく、今後は更に限られることは必至なのですから、冬季オリンピックは一時中断し、冬季競技のうち通年開催可能な競技のみ夏季オリンピックと統一化して存続させ、かつ、夏期オリンピックを気候のいい春や秋の開催に変更する段階に来ていると思います。

 素朴に言えば、今の時点で、既に限定的な地域の限定的な競技人口しか存在しないのに、膨大な予算をかけてそのための競技施設を作り、競技を開催する意味があるのか疑問です。

 個人的には、ユーラシア大陸西側やアフリカにおいては、戦争継続のため武器商人に支払う予算や冬季オリンピックの予算を、温暖化対策に回すべき、予断を許さない事態が、今この時に起こっているとの意見に賛成です。

 その上で、例えば、アフリカであれば、サハラ砂漠拡大の原因となっていると思われる北アフリカの山岳地帯の乾燥化を食い止めるための森林化の促進(但し、単純な植林ではなく、更地から森林へのプロセスを促進するだけの、その温暖化により変化した気候に合致した、草木の育成から始める森林化促進)や、ヨーロッパであれば山岳地帯の氷河の保護・保持なのだと思います。
 
 20数年前本州のスキー場でパウダースノーに出会えるのは数えるほどだと理解していましたが、今ではさほど高度もないスキー場がパウダースノーを売りにしていると知り、乾燥化は他人ごとではないと痛感しています。

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