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日常問題 : ジュエリー購入のトラブル
投稿者 : admin 投稿日時: 2005-10-02 (1229 ヒット)
秋のブライダルシーズンになりました。
ブライダルと言えば、ダイヤモンドに代表される宝石がつきものですが、
ジュエリーを身につけるのは女性としてのたしなみであり、また、ジュエリーの魅力にとりつかれ、いくつ持っていても足りないという方々がいることにより、貴金属産業は成り立っています。
 ただ、反面、高額な商品であるため、トラブルが多く、トラブルを起こす会社はすぐにつぶれる傾向があるので被害者の泣き寝入りというのが多く発生するのが、貴金属トラブルの特徴です。
 最近は、高齢者をターゲットに、高額な貴金属を売りつける場合が見受けられます。明らかに、不要な高額貴金属を買わせている場合には、錯誤、特商法違反、消費者契約法などにより無効の交渉をします。
 若者のジュエリー購入は多くはローンを組んでやるので、現品さえあれば、交渉は比較的楽です。安易に転売するのは禁物です。現物がないと返品できませんし、ぼったくりも多いので、安くしか売れませんので。
 この種のトラブルに関与してよく思うのは、貴金属の購入で、間違い、失敗をしない鉄則は、「本当に欲しい商品を買う」「プレゼントは、あげる人に商品を選んで貰う」ということです。
 将来のためにということはあり得ません。
「投機目的」「資産用に」というのが全く通用しません。
宝石は、資産としてほとんど価値になりません。
販売員のうまい誘いに乗らず、注意して購入しましょう。

 ちなみに、日本人がよく購入する貴金属は、ダイヤモンド、パールでしょう。ダイヤモンドは婚約指輪、パールは冠婚葬祭用で購入します。ダイヤモンドは透明な宝石でありながら、輝きは、他の宝石の追従を許しません。ダイヤモンドは、ご存じのようにジルコニアもありますので、安い価格でも手に入ります。天然のダイヤモンドとジルコニアは、息を吹きかけるとわかるなどと言われますが、素人にはよくわかりませんね。ダイヤモンドも気に入って、身につけて、なんぼのものです。
 売るときに初めて本物かどうか、客観的価値がいくらなのかがわかるのですが、手放すときのために客観的価値を確認する人はあまりいません。・・・・これがトラブルの原因となります。
 なお、ココ山岡事件(宝石小売店の倒産にからんで、買取保証売買を実践していたため、宝石の価値が問題となった事件。被害者多数と言われる。)で問題となったのは、鑑定書自体の信用性でした。素人ではわからないから鑑定書がついてくるのに、鑑定書の信用性がなくなれば、資産価値など到底判定できません。
 宝石店によっては、鑑定書は数年ごとに変わるから3年経ったら再鑑定がなくては買い取りしないとHPに書いてあるところもあります。買ったときの鑑定書は紙くずだと言うわけです。
 宝石だけは、気に入ってなんぽです。価値は、その人の気持ち次第というところでしょうか。
 
 宝石の優劣のつけ方は、民族、時代により様々です。
 台北の故宮博物館の翠玉白菜(でも、大根に見えました。)は、私が今までみた最も見事な宝石のひとつです。あれを見ただけでも台北に行った甲斐がありました。あの宝石の原石を白菜にする作者のセンスも、なかなかです。
 美術品となった宝石は、アクセサリーを超え、一歩上のレベルに到達するのでしょう。

 


 

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