子どもを持つということ

投稿日時 2005-12-28 | カテゴリ: 時事問題

国勢調査でも人口減となり、少子化が問題になっています。
戦後日本の人口激増問題を食い止めたのは、母体保護法だったとも言われますが(同意等の要件をもうける一方で堕胎を広く合法化した。)、少子化問題は法律をいじって改善が見込めるというものではなさそうです。

不妊症の方々からすれば妊娠も大変ですが、子育ても大変です。産んだらお腹の子は自分ではなくなり、別の人格者として成人まで育てる義務が生じます。しかも、腰掛け以上仕事に励んでしまうと、心身ともに仕事慣れしているため、専業主婦にはなれません。専業主婦といっても、感情の赴くままに活動する、2歳くらいまでの子どもの面倒を複数みるのは、フルタイムで仕事をしているのと同等程度に大変です。
晩婚化、出産の高齢化により相対的に高齢となる親世代が頼りにならなくなっています。成人させるまでのハードルの多さを考えると、更に大変そうです。
こんなに大変なのにどうして子どもを産むのか。

私は、こう考えます。この地球上で生きている人すべては、何億年と脈々と続いた系譜の末端におり、次の世代をもうけることは自分の命を次につなげることになると。個人(個体)としてはいつか死にますが、次につながった時点で個体が死んでも、生物学的には死ではなく「命長らえた」ことになります。これが、私が子持ちの理由です。単純です。

うまく育てなければ問題視される中にあり、子どもを産み、育てるのは、育てる人の決意と熱心さと周囲の理解にかかっているわけです。




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