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時事問題 : 新型肺炎予防に
投稿者 : admin 投稿日時: 2020-02-15 (1020 ヒット)
2月も半ばになりました。
新型肺炎が流行していますが、報道を見る限りでは、最初に全身の倦怠感があり(仮に第一波といいます)、その間に回復しなければ、咳、発熱の症状が出て、それでも回復しなければ、上気道炎から肺炎を併発し、重症化すると肺閉塞を起こして呼吸困難の症状が出て死に至るということのようです。
出血しやすく血が止まりにくいとされる糖尿病患者が重症になるということは、呼吸器官の出血を引き起こしやすい点、短期間で急激に起こる炎症反応を抑えにくい点が、特徴で、また日本国内に限って言えば、湿度が一定程度保たれている病院での爆発的感染はなかったが、乾燥状態にあるクルーズ船内では感染しやすかったことからすれば、湿度を一定程度保つのは予防として効果的ということになるのでしょうか。
スペイン風邪のように、高齢者の感染者が多かったが結果として死者は若者に集中したというような特徴がないことからすれば、数十年前に大流行したこともないのでしょう。
他方で、アメリカでは、インフルエンザの大流行で10000人規模の死者が出ているようですが、今年は確かにインフルエンザが流行せず、定期的に訪問する複数の老人ホームで出入禁止措置がなかったというのも、珍しいといえば珍しいです。
この肺炎が、ノロウィルスやロタなみの感染力があるということからすれば(同じような発表は中国がやっていましたが、マスク手袋を着用した検疫官の感染は私としては衝撃的でした。)、最大の予防法は、第一波の段階で、早めに安静にして大事を取り、栄養を十分に取り、水分補給をして体力回復維持に努めるということなのでしょう。
最近、少々過労気味なので、体力回復に努めたいと思います。

2020.3.4補足
昨日のメディア報道で、ぜんそく治療のためのステロイド系の吸引型経皮薬の投与にかなりの改善効果があったとのことですが、このウィルスの弱毒性(言い方が正しくないかも知れませんが、身体に与える影響の弱さという意味です。)からすれば、毒性の強いエイズウィルス治療薬の投与より、現実的のような気がします。

ステロイド系治療薬は、ぜんそく(呼吸困難を伴う呼吸器系の皮膚炎症トラブル)やアトピーなど外皮の皮膚トラブルを持つ親御さんにとっては、皮膚の炎症トラブルの改善効果が劇的ではありますが、副腎皮質ホルモン分泌への影響もあるため、基本的には使わず改善することを選択しますが、こういう時には、そうは言ってられません。

皮膚の炎症を抑える効果には定評があるわけですから、治癒者の血清や、他の強力なウィルス性疾患の治療薬の投与より、現実的な投与ではあると思います。

一日も早い収束を願ってやみません。

2020.3.12補足
欧州の死者が多すぎる点について、医師看護師不足で医療制度が崩壊しているとか、中韓のように軽症患者が病院に殺到して必要な医療資源を重症患者に投入できなかったからだ等言われています。

遠い国のことなので、情報が入りづらいのですが、中国人が多かったという点では、日本も韓国も同様なので、医療体制の違いというのが正しい答えなのかも知れません。
市中感染を防ぐのも必要でしょうが、よりすべき努力は死者を増やさないことなのでしょう。

2020.3.20補足
近所で桜が咲き始めました。今年は、場所、日当たりによって、桜の開花の違いが大きく、結構長い期間桜が楽しめるのではないかと期待しています。

新型肺炎が未だ収束を見せませんが、これから、国内で感染者の増加が落ち着いても、一般に高齢者の死亡は季節の変わり目に多いので、今後もある程度の死者数増加は不可避となります。

新型肺炎の呼吸苦は、SPO2が下がるというより、息が苦しいのが大変と言われています。
ぜんそく発作の際の、息ができない感じ(どこかの書き込みに水中で溺れて息苦しくなる感じと表現されている方がいましたが、言い得て妙かと。)は、初めて見ると、大げさではなく、今にも死ぬのではないかという印象を受けます。
しかし、人間の気管は太く数センチもあるから、仮に痰が詰まっても死に至ることはないと言われると、理屈ではそうだなと思います。

目立った工場地帯がないイタリアで、ぜんそく患者がいるかどうか不明ですが、「ペスト」にはぜんそく患者の下りがあるので、過去にはいたのでしょう。なお、日本では小児ぜんそくもあり、ぜんそくは珍しい病気ではありません。

欧州の状態は、中国の統計の増加傾向、人数と比較すれば、効果的な治療が多くの人に行き渡っていないことを示します。
人工呼吸器、人工心肺を使用する目的は、血中酸素濃度を改善し、容態を安定させて、自己回復機能を改善させることにあります。

これがない状況下で、各人でできることがあるとすれば、
一般の感染症対策と同様に、湿度保持、換気などの他、自分に、あるいは周りに呼吸苦が起きても決してパニックにならないこと、痰吸引や、背中をさするなどして落ち着かせ呼吸を整えることです(しばらくすれば、多少改善されるはずです。)。
新型肺炎は全身の体力を奪うので倦怠感が大きいと言われますが、治る病気だからあきらめないとの認識を持つことでしょう。
集中治療がなされなくても、初期呼吸苦の段階で状態が改善されるのであれば、希望は見えるような気がします。

最後に危機管理の参考になるのは、2000年以上前の中国の孫子の「兵法」の以下の格言です(日本では、プラトンやソクラテスと同じかそれ以上に、この時期の中国古典が好まれます)。
「相手を知り、己を知れば、百戦危うからず(勝率約100%)。
 相手を知らず、己を知れば、一勝一負す(勝率50%)。
 相手を知らず、己を知らずんば、勝つこと能わず(必敗)」
まずは、勝率50%を目指し、現在判明していることの中で、自らの能力、状況に応じ、自らのなし得ることをすべきというわけです。

20200426補足
大型連休に入りました。気候が安定し体調不良になる方が減れば、その分死者、発症者も減ると思われます。元気に病院内を歩き回る未確定感染者等によるクラスターなど、不測要因がなければでしょうが。

さて、欧州各国、北米では、新型コロナの死者が2万人を超えました。事前の対策を一定程度施して、この数字です。

日本で死者2万人と言えば、2011年の東日本大震災の死者がその位です。
今回のコロナ禍では、人と人の接触を避けるという古典的な対策が第1に取られていますが、東日本大震災でも「みんな てんでこ(ばらばらになって逃げる)」を合い言葉に海岸から遠い高台に逃げることが一番で、その上で様々な対策が取られました。
個々の諸事情はありますが、死者・行方不明者が約2万人に抑えられたことは、津波規模(高さ、到達地域の面積)が小さく、周辺地域の人口が少なかった明治三陸地震よりやや少ないわけですから、行われた津波対策、津波避難には一定の評価ができます。
が、それでも第1の対策は逃げることでした。

コロナ禍では、いろんな意味で(風邪であっても)発熱できないので、少しの体調変化でも外出を避け養生しますが、この状態が、社会の集団免疫獲得まで続くのだとすれば、気長に考えるしかないのでしょう。

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