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時事問題 : 一人旅のすすめ
投稿者 : admin 投稿日時: 2008-11-20 (886 ヒット)
仕事に疲れたとき、物理的、精神的にトリップしたくなるとき、ありますよね。
私の場合、無性に出かけたくなり、一人旅をしている時期がありました。
一人になりたかったからというより、都合がつかずに一人で旅に出るというパターンでしたが。
今は、女性の一人旅で特集が組まれたりと、旅館の一つの客層になりましたが、ちょっと前までは、女一人の宿泊は嫌がられ、敷居の高い時代が長かったような気がします。

さて、一人旅は、プランの作成から始まります。
プランを練って、いろいろ考えることで、気分のリフレッシュが始まります。
まずは、どこに行きたいのか、目的地を1か2つか決め、電車の時刻を逆算して割り出し、電車の時刻にちょうど合う観光地をさらにピックアップするという作業をします。
旅を楽しむのなら、自動車を運転してではなく、電車やバスなどを使いますが、電車、バスは本数が限られているので、目的地をひとつ決定し、その次に、どこに泊まるのかを決め、それから、出発地の時刻と到着地の到着時刻から、出発地と到着地の間でいくつの観光地を回るのかを決めればいいわけです。
都市以外の日本の観光地は、基本的に神社仏閣か景勝地しかありません。でも、疲れを癒すために行くのですから、目的地は旅の目的ではないわけで、それで十分なのです。
旅のプランをたてるときには、安全等も考えれば、基本的には平日に大きな観光地、休日に小さな観光地を回ります。また、バスは、路線によっては通勤通学用に朝晩しかないが、観光バスなら日中走っているところもあり、その時は、思い切って観光バスを利用したりします。

宿泊は、ビジネスホテルがいいかと思いますが、慣れない場合には、ユースホステルもいいですね。ただし、ユースはオーナーのやる気によって、格差が激しく、悲惨なところは学校施設より悲惨なので、前評判だけは確認するとよいでしょう。
さて、宿泊をなぜビジネスホテルにするかというと、ビジネスホテルがある程度の町だと、暖かいおいしい食事を出してくれるところが一軒くらいはあると思われるからです。
一人旅で、食事もさめていたら、さすがに惨めかなと思います。20代の頃より、旅先では郷土料理を食べることを楽しみにしており、地元の店に入るのは、それなりに楽しみです。

さて、徒歩の旅ならば、私の一押しは、奈良の山辺の道です。
奈良県内のハイキングコースは、どこも整備されており、ガイドブックも充実しますので、私もいろいろ回りましたが、やはり、山の中をぶらぶらのどかに歩き、かつ古代ロマンの気分を味わえるのは、ここでしょう。結構距離はありますが、多少体力に自信のある人ならば、1日で踏破できます。私が訪れたのは3月だったこともあり、道を往来する人はほとんどありませんでしたから、ちょっと一人で行くには向かないかもしれません。
私は、司法試験に受かった翌年の春に行きましたが、当時25歳だったこともあり、山辺の道を踏破した翌日に、橿原神宮から、藤原京跡を通過して大和八木に徒歩で行きました。今ではこの強行スケジュールは無理ですね。
奈良の藤原京跡は、何もなくて、ただ草が生い茂る広々としたところで見晴らしがよく、しかも適度に町中にあり、ぱらぱらと人がいて、一人でぼーっとするにはもってこいのところです。

奈良県内で行きたいと思いつつ、行っていないのが、葛城山、生駒山、吉野です。
時間を見つけていつかは行きたいものです。

ちなみに、外国で、一人で行動する場合には、それなりに印象深いですね。ただ、昼であっても夜であっても、常時、夜道を歩いている気分で町中を歩くので、緊張度は違います。国内旅行の、何もしないことを旅行の目的とするのとはちょっと違ってきます。
パリのスーパーで買い物をして、量り売りの計量がわからないときに親切にやり方を教えてくれたのはアフリカ系の店員さんだったし、ロンドンで、Roy Orbisonを題材にしたミュージカル「オンリー・ザ・ロンリー」(だったと思います。) の開演に遅れ、親切な対応をしてくれたのもアフリカ系の切符きりでしたが、こういうところが、ヨーロッパの、インターナショナルなお土地柄ですね。
さて、外国で道に迷った場合、最後の頼みは「どこにでもいる」日本人です。
昔、ガイドブックを頼りに、パリで、空港行きの直通バスで空港に行こうと思って、バス乗り場付近に行ったところ、バス停が見つからず、町を歩くパリジャンヌに聞けば、「空港なら電車で行く。バスでなんか行かないわ。」と言われ、あのときだけはフライト時間に間に合わなければどうしようとさすがに焦ったのですが、結局、町を歩く「どこにでもいる」日本人に尋ね、バス停案内板の場所を教えてもらい、事なきを得たことがあります。

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