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時事問題 : 一大国家プロジェクト・・・・福島第1原発の封じ込め
福島第1原発は、発電所全体が大変なことになってきました。
東電及びその関係者の方々は、大変なご苦労をされています。
あれだけの大震災、大津波からずいぶん長い間持ちこたえてくれたというのが世界的な感想かも知れません。
しかし、福島第1原発の対応は、既に東電だけでは対応できなくなってきました。
休止中の原子炉が発熱したのは、電気切れと対応不足で、おそらく長い目で見たら、首都圏の計画停電を更に進めても(国交省からの怒鳴り込みにあった計画停電を後回しにしても)、電力と人材(東電の社員だけでは足りません。)を原発に回さなければならない状態となっています。
現段階では、対処療法として、炉の温度を下げること、臨界を阻止すること(現時点で臨界の問題になっているわけではありませんが、これが起きるとチェルノブイリ並となります)、設備を極力破壊せず、拡散を防止することが目標になっているはずです。
とにかくガンガンに人力(まだまだ足りていません。これまで解雇した熟練スキルをもった社員にも頭を下げて、協力して貰うしかありません。)、電力を、メーカーからより多くコンデンサーを調達し、それらをふんだんに使って、炉の温度を一定に下げられるようにしなければなりませんが、現場は、対処療法で精一杯のようです。
ここまで来たら、背後で全体を把握できる冷静な指揮が必要で、また、企業の枠を超えて、単なる部品調達だけではなく、ブレインとして電力部品メーカーも対応して貰うしかありません。
更に、安全サイドで考えれば、事態が悪化するのであれば、福島第1全体を廃棄する前提で、巨大コンクリートブロックの建築は必至です。
原子炉が安全に冷却されるようになったら、今度は、放散される放射線物質を食い止めるために、水とコンクリートで封じ込めるしかありません。
地学的には、巨大地震が短期間で連続して起こる確率は(余震を除けば)、あまり高くありません。
封じ込めには、一旦応急措置として、小さなコンクリートの檻を作り、その後、盤石な設備として、岩盤に達する基礎を持った(テレビ情報なので、不正確かも知れませんが、これは岩盤まで基礎を打ち込んだ構造ということなのでしょうか)以前の建物に匹敵する巨大コンクリートを作るしかありません。
これはたぶん、第1段階ではより早く、かつ作業員の安全を確保できるように着工、施工を目標とし、第2段階では、万全のプランと、作業準備をする必要があります。これは、東電の分野ではなく、ゼネコンの分野でもあります。
このプロジェクトも今から始めなければなりません。ここまで来ると、今後の善処まで至急、対応する必要があります。
限られた時間で、安全サイドに、段階的計画を早く確立し、実行に移して貰うしかありません。
最後に東電、原発関連の方々、長い目で見れば、今、頑張っていただくことが絶対に必要ですが、対処療法では足りません。
戦術だけでなく、戦略としての対応が不可欠です。頭の痛いことが山積していますが、反面教師としての、チェルノブイリ、スリーマイルを経験したロシア、アメリカからの情報収集を即時に開始し、より良い今後の阻止、封じ込めを探って下さい。
政府も、アメリカ、ロシアからの情報を極力集め対応して欲しいと思います。
この原発の危機を乗り切ることが、停電よりずっと大切で重要なのは、わかる人には、きちんとわかっています。
これは、既に一大国家プロジェクトです。とりまとめ役の政府が、企業の枠組みを超える指示を出し、至急やらなければなりません。
余談ですが、弁護士の仕事で、特に損害賠償請求がらみは、簡単に言えば、いろいろな意味での他人の不始末を実証的に検証し、どこで間違ったのか、それが一般人の見地から過失と言えるのかを解明する作業をします。進行中のトラブルに首を突っ込むことは、職業柄そんなにありませんが(企業サイドについた場合には遭遇することもある)、危機管理の発想とは、すなわち2千年前の古典孫子の兵法にあるとおりなのです。
コンセプトは単純に、プラン・実行は細部にわたりすること、戦術と戦略を同時策定し、特に、自己能力(敵の戦力が見えない場合には、これが一番重要です)を見極めつつ自己能力をフル稼働して、ベターな策定をすることです。
原発問題が、きちんと対処されたら、今後の復興計画、都市計画について、神戸で震災を経験した経験に基づき、触れたいと思います。そういうコラムを載せられる状況が来るよう、祈りたいと思います。
ふとした気のゆるみも禁物です。
大変なことは重々承知していますが、頑張って下さい。
東電及びその関係者の方々は、大変なご苦労をされています。
あれだけの大震災、大津波からずいぶん長い間持ちこたえてくれたというのが世界的な感想かも知れません。
しかし、福島第1原発の対応は、既に東電だけでは対応できなくなってきました。
休止中の原子炉が発熱したのは、電気切れと対応不足で、おそらく長い目で見たら、首都圏の計画停電を更に進めても(国交省からの怒鳴り込みにあった計画停電を後回しにしても)、電力と人材(東電の社員だけでは足りません。)を原発に回さなければならない状態となっています。
現段階では、対処療法として、炉の温度を下げること、臨界を阻止すること(現時点で臨界の問題になっているわけではありませんが、これが起きるとチェルノブイリ並となります)、設備を極力破壊せず、拡散を防止することが目標になっているはずです。
とにかくガンガンに人力(まだまだ足りていません。これまで解雇した熟練スキルをもった社員にも頭を下げて、協力して貰うしかありません。)、電力を、メーカーからより多くコンデンサーを調達し、それらをふんだんに使って、炉の温度を一定に下げられるようにしなければなりませんが、現場は、対処療法で精一杯のようです。
ここまで来たら、背後で全体を把握できる冷静な指揮が必要で、また、企業の枠を超えて、単なる部品調達だけではなく、ブレインとして電力部品メーカーも対応して貰うしかありません。
更に、安全サイドで考えれば、事態が悪化するのであれば、福島第1全体を廃棄する前提で、巨大コンクリートブロックの建築は必至です。
原子炉が安全に冷却されるようになったら、今度は、放散される放射線物質を食い止めるために、水とコンクリートで封じ込めるしかありません。
地学的には、巨大地震が短期間で連続して起こる確率は(余震を除けば)、あまり高くありません。
封じ込めには、一旦応急措置として、小さなコンクリートの檻を作り、その後、盤石な設備として、岩盤に達する基礎を持った(テレビ情報なので、不正確かも知れませんが、これは岩盤まで基礎を打ち込んだ構造ということなのでしょうか)以前の建物に匹敵する巨大コンクリートを作るしかありません。
これはたぶん、第1段階ではより早く、かつ作業員の安全を確保できるように着工、施工を目標とし、第2段階では、万全のプランと、作業準備をする必要があります。これは、東電の分野ではなく、ゼネコンの分野でもあります。
このプロジェクトも今から始めなければなりません。ここまで来ると、今後の善処まで至急、対応する必要があります。
限られた時間で、安全サイドに、段階的計画を早く確立し、実行に移して貰うしかありません。
最後に東電、原発関連の方々、長い目で見れば、今、頑張っていただくことが絶対に必要ですが、対処療法では足りません。
戦術だけでなく、戦略としての対応が不可欠です。頭の痛いことが山積していますが、反面教師としての、チェルノブイリ、スリーマイルを経験したロシア、アメリカからの情報収集を即時に開始し、より良い今後の阻止、封じ込めを探って下さい。
政府も、アメリカ、ロシアからの情報を極力集め対応して欲しいと思います。
この原発の危機を乗り切ることが、停電よりずっと大切で重要なのは、わかる人には、きちんとわかっています。
これは、既に一大国家プロジェクトです。とりまとめ役の政府が、企業の枠組みを超える指示を出し、至急やらなければなりません。
余談ですが、弁護士の仕事で、特に損害賠償請求がらみは、簡単に言えば、いろいろな意味での他人の不始末を実証的に検証し、どこで間違ったのか、それが一般人の見地から過失と言えるのかを解明する作業をします。進行中のトラブルに首を突っ込むことは、職業柄そんなにありませんが(企業サイドについた場合には遭遇することもある)、危機管理の発想とは、すなわち2千年前の古典孫子の兵法にあるとおりなのです。
コンセプトは単純に、プラン・実行は細部にわたりすること、戦術と戦略を同時策定し、特に、自己能力(敵の戦力が見えない場合には、これが一番重要です)を見極めつつ自己能力をフル稼働して、ベターな策定をすることです。
原発問題が、きちんと対処されたら、今後の復興計画、都市計画について、神戸で震災を経験した経験に基づき、触れたいと思います。そういうコラムを載せられる状況が来るよう、祈りたいと思います。
ふとした気のゆるみも禁物です。
大変なことは重々承知していますが、頑張って下さい。
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