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時事問題 : 原発対策その3と計画停電の配分
投稿者 : admin 投稿日時: 2011-03-27 (849 ヒット)
震災直後に原発内部にいた人の取材記事として、原発内部では配管が外れ、液体が漏れ出していたとの話がありました。
とすれば、地震直後に配管が外れ、原子炉内の水循環が外部に流れ出しているということになります。
多量の水が排水されているのであれば、原子炉内部の熱はある程度冷やされ、大気に漏れ出さなくなっているとしても、冷却水が漏れ出していることが考えられます。
水巡回ポンプの配管がどこかで外れたり、ひび割れているのであれば、新たに配管を這わせるなど、別の策をとる必要があります。高濃度の放射性物質の流される状態が長く続くと、いいわけありません。
早く原発封じ込めをして復旧しなければ、経済全体が立ち行かなくなります。

昭和世代の私は学校で、「日本は資源が乏しく加工貿易で成り立っている」と教えられました。
生産、貿易の先細りは、サービス業にも影響し、回りまわって国民生活全体に影響することになります。工業製品の国内生産工場の海外流出、人材の海外流出は、避けるほうがいいのは、当然のことです。
長い目で見れば、電力の大口消費をする工場にも正常生産の足がかりをそろそろさせられるようでなければ、今後の経済が立ち行かなくなります。
難しい調整ですが、優先順位は間違えると大きなつけとなって将来跳ね返ります。

また、福島あたりの工場については、防護服の民間貸し出しと、生産ラインの全体の撤収作業をそれそれ、決断する時期に来ています。こちらの工場は、今の見通しでは、復旧までに長期化が見込まれる反面、工場が完全に破壊されているわけではないから撤収には意味があります。
受け入れ先・場所の段取りを整え、移送設置計画を立てた上で、撤収作業をする必要があります。
これも自衛隊に協力してもらわなければできませんが、日本が世界の生産ラインのひとつに組み込まれている以上、早めの移転・復旧は、売り上げを維持する上で不可欠となるのは事実ですし、工場を日本に残すのであれば、今これをやらなければいけない時期にたっています。
今回の震災では、確かに自衛隊に頼らなければいけない部分は広範ですが、経済は日本の根幹なので、そろそろ後回しにもできなくなっています。

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